小田急電鉄3000形は、代々木上原ー登戸間の複々線化や各駅停車の10両編成化により、6両編成・8両編成に新製の中間車を増結して10両固定編成への組成変更が進められました。もと6両編成からは3090番台、もと8両編成からは3080番台の車号が付番されています。
新製された中間車の車体は8次車と同様に強度向上を図っています。また腰掛を区分するための握り棒の形状やモケットの見直し、側扉部床をイエローの警戒色とするなどの小改良も同様に行われています。
また走行音・機器動作音の低減化対策によって他編成に全密閉外扇式主電動機MB-5123-Aを装備したことによって捻出された開放型主電動機MB-5102-Aを転用し、編成内では開放型に統一されています。
写真の3086Fは、8両が3660Fとして2005年9月に日本車両で完成したもので、3000形の6次車に相当します。2019年9月に川崎重工で完成した中間車2両を組み込み、編成組替と番号変更をしたものです。