相模線の1991年3月の電化に際して、電化開業のインパクトを高め、沿線活性化にも寄与するため新造の205系500番代52両(4両編成13本)が投入されました。相模線専用の線区限定車両とし、従来の205系とは混用しない計画であったため、500番代の車番が与えられました。
軽量ステンレス製車体ですが、前面デザインを変更して相模線専用であることを表しています。識別帯はブルーグリーンとライトブルーの2色ですが、これは相模川の清流を表現したものです。室内職もブルーとしています。またドアは半自動ドア開閉回路を備えています。
制御方式は界磁添加励磁制御、ブレーキ方式は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキです。また運転室には乗務員の負担軽減を目的として乗務員支援装置を取り付けています。主電動機はMT61、台車はDT50/TR235、冷房装置はAU75Gを装備しています。
写真のコツR8編成は1991年2月に東急車輌で完成したものです。2009年3月にパンタグラフをシングルアーム式のPS33Eに換装し、2015年12月に客室照明をLED化しました。205系500番代は2022年3月のダイヤ改正までにE131系500番代に代替され、営業運転を退きました。