房総地区の特急列車で255系と併用されていた183系・189系の老朽置換え用として、E257系500番代が2004年から2005年にかけて95両(5両編成19本)が導入されました。中央本線用のE257を基本に、3M2Tの5連モノクラス編成としています。
車体はアルミ合金製のダブルスキン構体を採用しています。多客時には2編成を連結して10両編成で運転するため、先頭車は貫通構造として電気連結器も備えています。また外装・室内ともカラーリングは房総をイメージしたものです。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のSC78/SC79、主電動機は出力145kWのMT75B、補助電源装置はIGBT-SIVのSC80です。台車はDT64/TR249系、集電装置はPS37、冷房装置はAU302Aを装備しています。ブレーキはTIMSを介して制御されます。
写真のNB10編成は2004年9月に日立製作所で完成したものです。2010年9月にスカートを改良型に交換しています。房総特急の削減により余剰となり、2021年7月に秋田総合車両センターで波動輸送用の5500番代に改造されオオOM-53編成となりました。