185系電車は、急行「伊豆」に使用されていた153系の置き換えを目的として1981年に登場したものです。153系電車は普通にも使用していましたので、185系は特急と普通の両方に使用できる電車として設計されました。
車体は117系近郊型電車と同じ車体断面となっています。出入口は1両あたりに2か所設けられ、幅も急行電車と同じ1.000mmとしています。普通車はブラウン色の転換クロスシートを910mm間隔で配置しました。
走行機器は十分な使用実績の機器でまとめられ、主制御器はCS32A、主抵抗器はMR136、主電動機はMT54Dです。台車はDT32H・TR69K形、パンタグラフはPS16、冷房装置はAU75C/AU71Cを装備しています。これもまた117系近郊型電車に準じた構成となっています。
写真のA7編成は1981年5月に日本車輛で完成し、田町電車区に新製配置されたものです。1999年7月に室内設備の更新と塗装の変更を行っています。また185系は強化形スカートの装備により、前面の印象がやや変化しています。