1986年3月のダイヤ改正から、東海道線東京口では久々の新形近郊型電車として211系電車が走り始めました。
車体は軽量ステンレス製となり、113系に比べると窓も大きく明るい印象の電車となりました。また車内も明るい色調でまとめられています。また付属編成については激化する混雑に対応するためにロングシートを採用しています。
主回路は205系電車と同じく添加界磁励磁制御を採用し、回生ブレーキを使用できるようにしています。もっともこの制御方式はもともと近郊型電車に導入することを目的として、国鉄が研究を進めていたものですが、初期投資が抑制できるので205系にも導入されたものです。
写真のチタN5編成は1986年2月に日立製作所で完成し、田町電車区に新製配置されたものです。当初グリーン車は平屋構造の車両だったのですが、のちに利用増に対応して113系から転用した二階建て構造の車両に振り替えています。