2010/08/22

東武鉄道30000系(31606F)

 東武鉄道30000系電車は、営団地下鉄半蔵門線への乗入れに対応するため1996年から2003年にかけて150両〈6両・4両編成15本〉が製造されました。半蔵門線が押上まで延長される前には、伊勢崎線の浅草口で使用されていました。2003年3月から半蔵門線・東急田園都市線との相互乗り入れ運転を開始しました。
 30000系の車体は軽量ステンレス製で、レイアウトは10000系をもとにしていますが、前面デザインは新しくなっています。スカートの形状も含めて独特な風貌となっています。また分散型3個というクーラーの配置も独特です。
 主回路はIGBT-VVVFインバーター制御を採用しています。また東武では初めてワンハンドルマスコンを採用した電車でもあります。その他シングルアーム式のパンタグラフや、LEDの行先表示など最新のデバイスを装備しています。
 写真の31606Fは1999年11月に東急車輛で完成したものです。まだまだ新しい30000系ですが、50050系に代替されて地上線への転用が進んでいます。中間に運転台があってその分客席が少ないのがその理由だそうです。それだけ田園都市線は混雑するということですね。