主に「通勤ライナー」に使用されているのが、215系電車です。遠距離着席通勤を考慮した二階建て構造の東海道線ではよく目立つ電車です。藤沢あたりから東京方面に通勤されている方は帰宅時などに利用されたこともあるのではないでしょうか?
車体はステンレス製で、座席を可能な限り増やすために断面をぎりぎりまで広げています。オール二階建て構造ですが、両端の車両だけ機器を集中して積むために階下席がありません。また普通車の座席はボックス配置ですが、一人ずつのセパレートタイプになっています。
走行機器は211系を基本としており、主回路は添加界磁励磁制御を採用していますが、最高速度は120km/hに向上しています。そのため機器の構成・配置が211系とは異なり、台車には揺れ防止のためのダンパ装置が付いています。
写真のチタNL3編成は1993年10月に日本車輛で完成し、田町電車区に新製配置されています。東海道本線の通勤ライナーのほか、中央本線の臨時快速などにも使用されています。