2010/08/28

京浜急行電鉄600形(654編成)

 600形電車の最終グループである1996年度の増備車では、機器や座席配置の見直しが行われています。8両編成のほか、4両編成も新たに製造されています。
 主電動機の出力を従来の120kwから180kwに増強して、MT比を1:1に下げています。その他補助電源装置も容量を増大化して集約しています。シンプルな機器構成を採用してコストダウンを図っているわけですね。またパンタグラフがシングルアーム式になっているので、従来の600形とは容易に識別できます。
 座席配置は、機構が複雑となる可変座席を廃止して、扉間は4人掛け1区画と2人掛け1区画からなる固定式の腰掛を採用しました。座席配置が変更になったため、側窓の分割位置が変更されています。
 写真の654編成は1996年4月に川崎重工で完成したもので、600形の4次車に相当します。5月に運転を開始したエアポート急行にも使用されているので、目にする機会が多くなっています。