小田急7000形のうち7004Fは、2007年5月から製造当初の塗装に復元されて走っています。この塗装で走る7000形を見ると3000形・3100形に続く三代目のロマンスカーとして改良を積み重ねてきたことがよくわかります。
いつの間にか小田急の特急電車では最古参になってしまった7000形は、1980年代を代表する私鉄の特急電車でもあります。既に廃車となった7002Fは国鉄に貸し出されて東海道本線で走行試験を行い、次世代の特急電車の研究に供されたくらいなのです。
当時の国鉄は財政難であり、直接試験の結果を反映した特急電車は製造できなかったのですが、JRへの移行後には多彩な新形特急が登場しました。また小田急でも魅力のある新形車両を世に送り出しています。
写真の7004Fは、1983年12月に川崎重工で完成したものです。1998年4月に日本車輛でリニューアル工事を終えています。