2021/08/14

半蔵門線8000系〈8107F〉

長きに渡り東急田園都市線・東武伊勢崎線との相互直通運転に活躍してきた東京メトロ半蔵門線の8000系電車ですが、いよいよ後継となる18000系電車による置換えが始まりました。18000系の第1編成である18101Fが営業運転入りしたことによって、最初に8000系の中から運用を離脱したのは写真の8107Fで、8月6日が最終の営業運転だったようです。
8000系は千代田線6000系・有楽町線7000系から発展した形式ですが、正面のデザインが直線を強調した独自のものになっています。またパープルのラインカラーは、珍しいと思います。半蔵門線以外の使用例としては大阪地下鉄の谷町線くらいしか思い浮かびません。
また国鉄→JRの205系以来広く採用されるようになったボルスタレス台車を初めて本格的に採用した電車でもあります。台車形式はSS101となっています。また東急線に乗り入れるため、営団地下鉄(当時)としては、初めてワンハンドルマスコンを採用しています。
写真の8107Fは1982年11月に川崎重工で完成したもので、8000系の2次車に相当します。当初は冷房準備車でしたので、1989年3月に冷房改造が行われました。中間車8607.8707の2両は1994年8月に日本車両で完成したもので、6次車に相当します。6次車は05系に準拠した車体ですので、編成中でも外観が異なるのがわかります。2009年1月に大規模修繕と制御装置の更新を完了しています。