2021/08/15

小田急電鉄1000形(1064F)

小田急1000形は、1988年から92年にかけて160両が導入されたものです。その他1500形とも呼ばれるワイドドア車が、1990年から91年にかけて36両が導入されました。老朽化や陳腐化が目立ち始めてきたこともあり、2014年から車体更新・機器更新を行っています。
客室内の内装は「森と風」をイメージして色調が一新されました。妻窓は閉鎖となり、袖仕切りも大型化されています。側窓は熱線吸収ガラスに変更し、カーテンを撤去し、LED照明・LCD式車内案内表示が取り入れられました。
制御装置はSic素子を用いたVVVFインバータ制御に、主電動機は出力190kWの誘導電動機に換装されました。列車情報管理システムTIOSを導入し、ブレーキも電気指令式になりました。外観では前照灯のLED化、電気連結器の2段化が目立ちます。
写真の1064Fは1989年12月に川崎重工で完成したものです。2017年4月に小田急エンジニアリングで車体修理・機器更新を完了しています。ワイドドア車を除く160両が車体修理・機器更新の対象になるといわれていましたが、5000形の導入により更新を行わずに直接廃車となる編成・車両も出てきています。