2021/08/05

小田急電鉄1000形(1251F)

小田急電鉄1000形は1987年度に導入されましたが、同年度に製作されたのは32両(4両編成8本)で地下鉄千代田線への乗入れは未対応でした。1988年度に導入された2次車の30両(4両編成3本・6両編成3本)は、全編成が千代田線乗入れ対応車となりました。
ATCやIR無線など地下鉄千代田線乗入れに必要な設備を搭載しました。また6両+4両の中間に位置する先頭車の乗務員室に貫通路を構成するための仕切と扉を設けています。集電装置も千代田線内の剛体架線に対応できる構造になっています。
2次車で初めて登場した6両編成は、3M3Tで、デハ1000形・サハ1050形が新しく製作されました。現在の小田急では10両貫通編成が増加傾向にありますが、かつては6両+4両で急行の分割・併合運転も盛んにおこなわれていました。
写真の1251Fは、1988年12月に東急車両で完成したものです。1992年度に1000形の10両固定編成にいったん千代田線直通用の設備を移設して地上線用となり、2004年度には運用増により再度千代田線直通運用に入りましたが、4000形の登場により地上線用になりました。今のところ車体修理・機器更新の対象にはなっていません。