2021/08/17

東京急行電鉄8500系(8616F)

長らく東急田園都市線で主力として活躍してきた8500系ですが、21世紀に入ってから新鋭5000系の登場により一挙に置き換えられるかと思いましたが、東横線への5050系の投入が優先されて8500系は280両の勢力を維持しました。さすがに近年では車齢40年以上を経過して2020系による置換えが本格化し、全車引退も近づいてきました。
写真の8616Fは、1975年に8000系の7次車として全電動車・冷房電源なしの4両編成として東急車輌で完成しました。1976年3月にデハ8722を組み込み5両編成となりましたが、この段階でも冷房電源のない暫定編成でした。
5連になってからまもなく1976年3月に完成したデハ8717を組み込んで6両編成となり、東横線に転用されました。1976年7月にはサハ8916が完成し、デハ8717と差換えたことにより冷房電源が確保されました。1976年12月には新玉川線の開業に備えて田園都市線に復帰しています。
1982年11月の8両編成化にあわせてデハ8844とサハ8952、1983年1月の10両編成化にあわせてデハ8853とデハ8751を新製しました。これらの車両は8000形の14次車に相当します。1998年4月には14次車を除く6両に車体更新が実施されました。2002年にはスカートを設置しました。東武線への乗入対応編成となり、2021年3月に廃車となりました。