2021/08/06

小田急電鉄1000形(1057F)

小田急1000形は新製後約25年を経過し、老朽化や他系列に比較して性能面でも陳腐化が目立ってきたため、2014年度から車体修理・機器更新が始まりました。新製時と同じくまず4両編成が対象となりました。
車体については行先表示のフルカラーLED化・前照灯のLED化や電気連結器の二段化・妻窓の閉鎖などが行われましたが、それほど大きな変化はないように見受けられます。室内設備は一新され、腰掛の幅寸法の拡大や17インチモニタの設置・照明のLED化など新しい仕様になりました。
制御装置はSic素子を用いたVVVFインバータ制御に更新され、主電動機も出力190kWの誘導電動機に換装されました。列車情報システムTIOSを装備し、運転台も3000系以降と同様に一新されました。ブレーキも電気指令式に変更されています。
写真の1057Fは1988年2月に川崎重工で完成したもので、1000形の1次車に相当します。千代田線の乗り入れには未対応でした。2015年3月に車体修理・機器更新を完了しております。1066Fに次いで1000形の車体修理・機器更新を2014年度に施行された編成となりました。

過去の記事から
小田急電鉄1000形(1051F)
https://sanojiro.blogspot.com/2021/07/10001051f.html
小田急電鉄1000形(1055F)
https://sanojiro.blogspot.com/2018/11/10001055f.html
小田急電鉄1000形(1062F)
https://sanojiro.blogspot.com/2012/01/10001062f.html