東急田園都市線では長く活躍してきた8500系が急速に新鋭2020系に置換えされています。長く相互乗り入れに活躍してきた東京メトロ8000系も、いよいよ新型18000系への置換えが始まります。2025年度には置換えが完了する計画になっています。
1981年に登場した8000系ですが、当時としては先進的なデザインでした。6000系・7000系をさらに都会的にしたような印象です。窓の小さかった側扉も交換されて、1段下降式の大きな側窓とあいまって、現在でもそれほど古さは感じられません。
当初から冷房装置の搭載を考慮して扇風機もなく、ラインデリアを取り入れて平天井になっていました。リニューアルで室内もきれいに整備され、新しい電車のような17インチの液晶画面による案内表示装置が取り付けられています。
写真の8106Fは、1981年3月に川崎重工で完成したもので8000系の1次車に相当します。当初は6連でしたが、1982年11月に東急車輌で中間車2両が完成し8連に、1994年8月には日本車両で中間車2両が完成し10連になりました。2005年6月に大規模修繕を受け、制御装置も更新されました。