私が学生だった頃から走り続けている電車でいまだに現役という車両もさすがに少なくなってきました。東京メトロでいえば有楽町線由来の7000系、半蔵門線の8000系といった所ですが、さすがに後継の17000系・18000系の製造も始まりましたので引退も近づきつつあります。
中でも東横線の急行・各停で活躍している副都心線の7000系は、機器は一新されてはいますが、もとはといえば1974年の有楽町線開業以来の大ベテランです。黄色い帯に、少しくたびれた内装で走っていたのを飯田橋・市ヶ谷の両駅と有楽町の間でときどき利用した記憶があります。
千代田線用の6000系もですが、50年は使用できる車両を目指して開発されたそうですが、アルミ製の車体は長持ちしています。副都市線で使用するためのATO装置やワンマン運転用の設備を増設し、VVVFインバータ制御に更新されています。内装もきれいにリニューアルが行われました。
写真の7113Fは1974年8月に日本車両で完成したものです。当初は5連でしたが、1983年4月に中間車5両を日本車両で製造して10連化されました。2007年10月に副都市線対応のため8連となり、大掛かりなリニューアルを行いました。2021年7月には営業運転を退き、7000系の8連では7115Fに続く2本目の引退編成となりました。