2009/11/22

江ノ電100形〈108〉

 100形は江ノ電としては初めてのボギー車〈台車が1両に二つある車両〉で、1929年に4両が登場し、1931年には6両が増備された。
 江ノ電は1949年に鎌倉駅の位置を現在と同じ横須賀線鎌倉駅西口に移したことにより利便性が増し、1945年には600万人台であった乗客が一気に1.200万人台に増えた。
 1956年から輸送力の大きい連接車が投入されるようになり、ボギー車による単行運転は脇役に退いていった。写真の108号車も1980年にはさよなら運転を実施して、現役を退いた。
 108号は1982年に廃車となったあとも、江ノ島駅の留置線で姿を見ることができた。現在では極楽寺の車庫で保管されている。
【撮影:佐野次郎 1986年頃江ノ島駅】