EF65形の中でも目立つ存在であったのが、F形の高速貨物牽引用のグループである。貨物用でありながら、特急牽引用と同じ番号を持ち、同じ塗装を施していた。
しかしながら連結器まわりが重装備で、すっきりとした顔立ちの旅客用とはミッションが異なることを物語っている。
これら高速貨物牽引用のF形が現役を退くときにはファンの注目を相当集めたものである。また鉄道模型の世界では、T社が最後まで残った3両をわざわざセットで模型にした。Nゲージでも一歩踏み込んだマーケティングをしていることがわかる。
今では写真のような貨車を連ねた貨物列車はなくなり、コンテナ車が中心になっている。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 大船駅】