113系の普通鋼製・抵抗制御・コイルバネ台車という仕様は、登場当時の1960年代後半はともかく、1980年代ともなると、まさに「時代遅れ」、なものとなっていた。
211系では、車体は軽量ステンレス製となり、電気を節約できる回生ブレーキも装備され、台車も軽量ボルスタレス台車となった。
車内も明るくなり、温かい配色と丸みを帯びた腰掛の形状も実に好感の持てるものだった。211系によって113系の全面取り替えというわけにはいかず、相当数の113系がその後も活躍を続けた。
【撮影:佐野次郎 2009.11.13大船駅】