営団地下鉄〈当時〉有楽町線は、1983年6月に池袋ー営団成増間を延長開業した。延長に伴い7000系の三次車として10両編成6本60両と、一・二次車の10両編成化用の中間車100両が製造された。
写真の7122F編成は10両編成で製造されたうちの1本である。側窓が1段下降式となり、冷房装置を搭載する準備工事を施していることなどの変更点がある。
これは当時の営団地下鉄の最新型車両であった半蔵門線用の8000系の仕様を有楽町線7000系三次車に反映させたものである。同様に千代田線6000系四次車にも同様の改良が施されている。既存形式の増備に際して、最新形式の仕様を反映して改良を施すという手法は東京メトロとなった現在でも行われている。
有楽町線も2010年には副都心線と同様ホームドアを導入してワンマン運転を行うとのことで、有楽町線開業以来の黄色い帯を巻いた7000系も姿を消すことになる。副都心線対応工事を施した7000系については引き続き使用される。