2009/11/29

東上線50090系〈51092F〉

 東武鉄道50090系は、着席ニーズに対応するための東上線の有料列車「TJライナー」導入計画に基づいて2008年に40両〈10両編成4本〉が導入されたものである。また50000系の実質的な増備車でもある。
 50090系の特徴は座席にある。「TJライナー」として走る時は座席が進行方向側に向く。つまり新幹線や特急電車のような配置になる。しかし準急などで走る場合は普通の通勤電車と同じような座席配置にできるような転換装置を備えている。
 特筆すべき点は「TJライナー」使用時の座席の間隔が1.000mmを確保していること。これは「湘南新宿ライン」や東海道線のグリーン車はもちろん、JR東日本の特急電車より少し広いのである。
 2008年6月から運転を開始した「TJライナー」であるが、早くも利用者が通算で100万人を突破したそうである。乗客の要望に鉄道事業者として正面からこたえたことによる成功例といえよう。
【撮影:佐野次郎 2009.11.15川越駅】

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