1000形のワイドドア車はいわゆる「バブル景気」といわれた時代の申し子ということができます。経済の好調を背景として通勤の遠距離化と混雑の激化が進む一方でした。
新線の建設や複々線化などの抜本的な対策は完成するまでに長い年月がかかります。比較的混雑緩和に即効性のある手段として当時導入されたのが、山手線の6扉車など「多扉車」や1000形の「ワイドドア車」です。
写真の1756Fは1992年2月に川崎重工で完成したものです。小田急も現在では複々線化が進み、かつての「いつどの区間で乗っても混んでいる」という印象を払拭しています。
2009.12.30 相武台前ー座間間