2020/02/29

荒川線7500形(7504号)

通常であれば、月に2~3回は休日を利用して撮り鉄に出かけたいところでありますが、新型コロナウィルスの感染拡大が懸念される現在の状況を考えますと、まさに不要不急の外出となりますので、自宅でゆっくりと過ごそうと思います。
そんなときには過去に取りためた写真の中から記事を作ろうと思いますが、今回は1992年3月に撮影した東京都電荒川線の7500形(7504号)です。1992年当時の荒川線の車両は7000形・7500形の車体更新車が主力でありました。
7500形の中でも7504号だけは、車両更新を受けずに当時も朝のラッシュ時に運用に就いていたのでした。昭和30年代までの路面電車が都市交通の主役だった頃の最後の新型車両として貴重な存在だったのではないでしょうか。
7504号は、1962(昭和37)年に日本車輌で完成し、青山車庫に新製配置されたものです。1978年に荒川線のワンマン運転化による改造を受け、2001年12月に廃車となりました。2007年から荒川車庫横の「都電おもいで広場」で展示されています。
【撮影:佐野次郎 1992.3.28 荒川車庫(敷地外から撮影)】

過去の記事から
荒川線7500形〈7503号〉
荒川線7500形〈7511号〉
荒川線7500形(7513号)
荒川線7500形(7520号)

2020/02/26

相模鉄道12000系(12103F)

相模鉄道も昨年11月末のJR線との相互直通の開始によって、都心へ乗り換えなしで向かうルートを確保して、新たな時代に入ったといえるでしょう。数年後に東急新横浜線が開業するとさらに大きな変化があると思います。
90年代の海老名までは急行、いずみ野線は各停といったシンプルな運行形態だった頃に比べると凄い変貌ぶりだと思います。列車の種別や行先が多様化して、現状は過渡期といえるのではないでしょうか。
東急新横浜線との相互直通開始を控えて、20000系が増備され新7000系も完全引退となるでしょう。9000系で展開してきたYNB化も、8000系・10000系・11000系に広がってくることが予想されます。
写真の12103Fは2019年6月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。12000系はJR埼京線直通運転を中心に使用されていますが、横浜発着の列車にも使用されます。12000系はE233系ベースの車両ですが、外観と室内はオリジナル要素が大きいですね。
【撮影:佐野次郎 2020.1.12 さがみ野ー相模大塚間】

2020/02/23

東急田園都市線8500系(8621F)

東急田園都市線の8500系電車は、2020系の増備による代替が本格化し、190両(10両編成19本)まで減少しております。首都圏を走る通勤電車の中では製造時期の古い車両といえるでしょう。
田園都市線は有数の混雑路線である上に、東京メトロ半蔵門線を介して、東武伊勢崎線・日光線までの長距離運用をこなしているわけですから、メンテナンスは大変なのではないかと想像しています。
新型の車両に比べると盛大な走行音、室内では珍しい装備となった扇風機、実用本位な車内の座席など、確かに現在では希少な昭和の電車ではあります。ほぼ同世代の半蔵門線8000系も後継の18000系に代替される計画があります。
写真の8621Fは、1976年12月に東急車輌で完成したものです。段階的に10両編成に増結され、2001年度に表示器をLED化し、2003年度に先頭車にスカートを設置しました。2020年2月に長津田工場に回送され、そのまま廃車になるものと思われます。
【撮影:佐野次郎 2010.8.12 すずかけ台ーつくし野間】

2020/02/22

東急大井町線8090系(8087F)

東急大井町線も現在では、急行が6020系と6000系、各停が9000系と9020系に統一され、車両の整備は一段落ついた感があります。かつては8500系・8590系・8090系が使用されていたので撮影はより楽しい路線でした。
8090系はステンレス車体をより軽量化したもので、もともと東横線の急行を中心に使用されていました。みなとみらい線への直通計画が具体化するにつれて、正面に貫通路を設けた8590系を新製して、5連に短縮された8090系を大井町線に転用したのです。
直線基調の8000系・8500系・9000系に比べて。丸みを帯びた8090系は好ましいスタイルだったと私は思います。裾を絞るのも先代5000系に通じるデザイン性が感じられてよりいい印象をもっていました。
写真の8087Fは1985年11月に東急車輌で新製されたものです。製造当初は8連でしたが、1988年12月に5連に短縮されて大井町線に転用されました。2011年1月に9000系に代替されて廃車となりました。3両は秩父鉄道に譲渡されています。
【撮影:佐野次郎 2010.9.5 等々力ー尾山台間】

2020/02/19

東京メトロ半蔵門線8000系(8116F)

1980年代に私にとって最寄りの路線だった京浜東北・根岸線の主力はスカイブルーの103系電車でした。ときおり父に連れられての都内へのお出かけの際に利用した営団地下鉄の6000系や7000系を見て、スゴイ電車が走っているものだと思っていました。
そして中学生の頃、お小遣いで買った保育社のカラーブックス「日本の私鉄6 営団地下鉄」で、6000系・7000系の改良型ともいうべき8000系の存在を知りました。当時はネットなどあるはずはなく、鉄道の変化を知るペースもゆったりとしたものでした。
今となっては、千代田線の6000系も全車引退し、有楽町線の7000系も副都心線開業で一部が整理されました。有楽町・副都市線の7000系は2020年度から17000系に、8000系も2021年度から18000系への置換えがいよいよ始まるそうです。
写真の8116Fは、1988年12月に日本車輌で完成したものです。半蔵門ー三越前間開業に備えて増備された4次車に相当します。中間車2両のみ1987年7月に川崎重工で完成し、他編成に組み込まれていたのを編入しました。2011年4月に大規模修繕を完了しております。
【撮影:佐野次郎 2018.8.13 すずかけ台ーつくし野間】

過去の記事から
根岸線の103系電車
https://sanojiro.blogspot.com/2015/01/103.html
千代田線6000系(6132F)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/08/60006132f.html
有楽町・副都心線7000系〈7101F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2011/05/70007101f.html

2020/02/12

東急田園都市線2020系(2126編成)

2月11日の祝日には、久しぶりに東急田園都市線の撮影に出かけてきました。東急田園都市線は順調に2020系の増備が進む中で、2000系や8590系が退き、8500系にも運用を離脱する編成が出ている状況です。
8500系は2022年度に置換えが完了して完全引退となるスケジュールだそうです。東急東横線で8000系を見慣れた私にとって、そんなに古い電車とは思えませんが、走行音や車内の扇風機などやはり昭和スタイルの電車ではありますね。
それにしても12月から2月にかけての冬場の撮影は、陽が低いのでなかなか難しいものがあります。影が伸びるのでこの時期には撮影不能となる場所もかなりあります。もっとも曇りになれば、そんな心配をする必要もないのですが。
写真の2126編成は、2018年10月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。大井町線用の6020系から旧デハ6321号を改造により組み込んでいます。これは6020系にQ-Seat装備車を組み込んだために取られた措置であります。
【撮影:佐野次郎 2020.2.11 すずかけ台ーつくし野間】

過去の記事から
東急田園都市線2000系〈2001F〉
東急田園都市線8500系(8628F)https://sanojiro.blogspot.com/2011/03/85008628f.html
東急田園都市線8590系(8695F)

2020/02/10

ミートソースグラタン

土日は仕事が休みですので、ランチはたいてい私が準備しています。あまり初モノが登場するわけではなく、作ったことのあるメニューのリピートがほとんどです。カレー、麻婆豆腐、皿うどん、カルボナーラ、ハヤシライス、煮込みハンバーグなどをよく作ります。
グラタンもたまに作りますが、なかなか会心の出来には至りませんでした。コクを求めるために、水を使う分量も牛乳に置き換えてつくるせいか、表面に白い部分が出来たりしていたのです。食べる分には味の問題はありませんでしたが。
今回ようやく満足のいく出来が得られました。きれいな焼き目を得ることができたのです。ミートソース味のグラタンミックスを使ったのが良かったのでしょうか。今回もたっぷりと牛乳を使い、じっくりと挽肉と玉ねぎを炒めました。
テーブルにクロスを敷くようになったり、スープの器が新しくなったり、またトマトを薄切りにしたりと、わが家の食卓も徐々に進化しております。リーズナブルで美味しい食事を目指して、細く長く料理をしていこうと思っています。

2020/02/09

東京メトロ副都心線7000系(7103F)

東急東横線が東京メトロ副都心線を介しての東武東上線・西武池袋線との直通運転を開始してから、意外と東急線内でよく見かけるようになったのが、東京メトロ7000系です。各停は8両ですので、8両編成の東急5050系・みなとみらい線Y500系か東京メトロ7000系の出番となります。
東京メトロ7000系は、もともと営団地下鉄有楽町線用として、1974年度から89年度にかけて340両(10両編成34本)が製造されました。副都心線で共用されるようになる過程で180両(10両編成6本・8両編成15本)に整理されました。
チョッパ制御からVVVFインバータ制御への更新など大掛かりな改造を受けましたが、いよいよ後継となる17000系が導入されることになり、引退が見えてきました。10000系の増備ではなく、新形式が起こされることになったのも時代の流れでありましょう。
写真の7103Fは、1974年3月川崎重工で完成したもので、当時は5両編成でした。1983年6月に中間車5両が川崎重工で完成し、10両編成になりました。2007年7月に副都心線対応工事が完了し、現行の8両編成となっています。
【撮影:佐野次郎 2019.9.23 都立大学ー自由が丘間】

過去の記事から
東京メトロ千代田線6000系(6134F)
東京メトロ半蔵門線8000系(8103F)
有楽町・副都心線10000系(10101F)

2020/02/08

横浜高速鉄道Y500系(Y517F)

みなとみらい線は横浜ー元町・中華街間を結び、事実上東急東横線と一体化している路線です。早いもので2014年2月に開業してから既に16年が経過しました。私にとっては根岸線の次に身近な路線です。
最近、人身事故の影響で根岸線の運転が見合わせになったことが二度あり、横浜から振替輸送でみなとみらい線を利用しました。元町・中華街駅から自宅までは30分以上歩きますが、徒歩で帰れるのはありがたいです。
みなとみらい線が開業する前でしたら、市営地下鉄の関内、京急線の日の出町、東横線の桜木町と市バスの組み合わせで帰ることになったと思います。そういえば神奈川県庁の前あたりでもみなとみらい線の工事をしていたことを思い出します。
写真のY517Fは、2017年5月に東急5050系の5156Fが転籍したものです。これは2014年2月に起きた元住吉駅での事故により、Y516Fが使用不能になったために代替としてとられた措置です。
【撮影:佐野次郎 2019.9.23 都立大学ー自由が丘間】

過去の記事から
東急東横線5050系(5156F)
横浜高速鉄道Y500系(Y516F)

2020/02/05

E233系7000番台(ハエ116編成)

相模鉄道とJR線の直通が始まったことにより、JR埼京線のE233系7000番台が相鉄線を走ることになりました。相鉄線内を走るE233系7000番台の姿は、見慣れないだけあって新鮮に感じます。
相模鉄道でもE231系ベースの10000系、E233系ベースの11000系・12000系を既に投入していますので、JR東日本の車両が走るベースというのは、徐々に形成されていったのではないかと思います。
5000系・6000系・7000系といった旧来の相模鉄道を代表する車両が完全に姿を消し、新7000系にも離脱する編成が出ています。12000系・20000系といった画期的な新型車両にE233系が加わることにより、相鉄のイメージも変わっていくことを実感します。
写真のハエ116編成は、2013年10月に新津車両製作所で完成したものです。今回の撮影に出かける前に、偶然京浜東北線の鶴見駅ホームからE233系7000番台を目撃して驚きました。武蔵小杉ー羽沢横浜国大駅間の途中に鶴見を経由するのが見えるわけであります。

過去の記事から
埼京線E233系7000番台(ハエ123編成)
埼京線E233系7000番台(ハエ124編成)
相模鉄道7000系〈7005F〉
相模鉄道11000系〈11003F〉
相模鉄道20000系(20101F)

2020/02/02

相模鉄道12000系(12101F)

2019年11月30日に相模鉄道とJR埼京線の直通運転が開始されました。相模鉄道は都心へのダイレクトアクセスを確保し、新たなステージへと進むことになります。近い将来、東急線とつながることでより発展することでしょう。
私も遅ればせながら、1月12日に相模大塚まで撮影に出かけてきました。本来のJR線直通運用に就く12000系やJR埼京線のE233系7000系を撮影することができました。駅を降りて少々歩いての線路端でゆっくりと撮影していたのであります。
昭和の相鉄は6000系・7000系が主力で、平成は8000系・9000系、令和の相鉄は12000系・20000系が代表選手といえそうです。そんな中で8000系もヨコハマネイビーブルーの新塗装になる編成が現れるそうなので、ぜひ撮影してみたいと思います。
写真の12101Fは、2018年12月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。2019年4月から営業運転に就きました。12000系は、JR埼京線との直通運転開始にあわせて6編成が用意されました。
【撮影:佐野次郎 2020.1.12 さがみ野ー相模大塚間】

過去の記事から
相模鉄道12000系(12102F)

2020/02/01

211系5000番台(K109編成)

215系5000番台は、JR東海が名古屋・静岡都市圏で使用されていた113系などの老朽車両の置換えのため、1988年から91年にかけて242両が製造されたものです。JR東海では8両だけ在籍している0番台から仕様変更を行っています。
基本編成は4両または3両とし、室内はオールロングシートとなりました。運転室の車掌側の窓が、JR西日本の213系と同様に大型化されています。冷房装置は1両にインバータクーラー2台を搭載する形となり、0番台の集中型よりも室内騒音を低減しました。
15両の長大編成で走る東海道線東京口の211系0番台・2000番台とはすこし雰囲気の違った211系となりました。JR東海では長らく主力として活躍してきましたが、後継となる315系に役割を引き継ぐことでしょう。
写真のK109編成は、1988年12月に川崎重工で完成し、神領電車区に新製配置されたものです。現在では、車端幌取付やパンタグラフのシングルアーム化によって若干外観に変化が見られます。
【撮影:佐野次郎 1992.10.9 豊橋駅】

過去の記事から
211系〈チタN24編成〉
宇都宮・高崎線211系〈タカC15編成〉
211系3000番台〈マリC504編成〉