3月には上野ー金沢間の夜行急行「能登」の臨時列車化にともない、ボンネットスタイルの特急形電車を使用した定期列車がなくなるということで、鉄道ファンの注目が集まりました。
ボンネットスタイルの列車の元祖は、1958年に東京ー大阪間を6時間半で結んだ特急「こだま」号の151系電車です。今から50年以上前のことになります。
1964年の東海道新幹線の開業により、151系電車はモーターを増強して181系に編入され、中央本線の特急「あずさ」や、上越線の特急「とき」に使用されました。
写真のクハ181-45は1965年に汽車会社で完成したものです。1982年11月の上越新幹線開業まで、特急「とき」として活躍しました。最後の頃は、ヘッドライトの撤去で少し間延びした風貌となり、外板のへこみも少々目立ち、車高の異なるグリーン車を組み込んだりと痛々しい姿で走っていたのですが、ここ鉄道博物館では美しい姿で展示されています。