ボイラーが細く重心の低い非常にスタイルの良い蒸気機関車です。煙突が高いのがいいアクセントになっていますね。ピーコック社が製造したテンダー式機関車なので「ピーテン」として親しまれていました。
この機関車は最初から鉄道省に在籍していたのは6両だけで、60両は東北本線・高崎線の前身である日本鉄道から、6両は総武本線の前身である総武鉄道から国有化と同時に編入されたものです。
5500形は幹線で活躍したあと、国産機関車の台頭によりローカル線へと転じていきました。横浜線でも走っていたそうです。写真の5540号は建設用として最後まで残っていたもので、1961年に廃車されました。
【撮影:佐野次郎 1992.3.1】