今やN700系や700系といった最新のテクノロジーを満載した新形車両が通勤電車並みの高頻度で走る東海道新幹線ですが、私のなかでは0系の印象が強いです。
グレーの生地に、青でアクセントを入れたリクライニングしない座席、角ばって不格好なプラ容器に入った車内販売のお茶、袋みたいな紙コップに入れて飲む冷水器などが0系の思い出です。
その頃は「ひかり」は新横浜には停車せず、東京まで出なければなりませんでした。そうまでして乗り込んだ「ひかり」に連結されていた食堂車を利用したのも貴重な経験となりました。何か通路が茶色い壁だったような、コロッケみたいなものを食べたようなあやふやな記憶ですが。
在来線に比べて明らかに大きい車体、そしてリクライニングしない座席・・・。正式には転換クロスシートといいます。
現在の新幹線や特急列車ではお目にかかることのできない冷水器。無料です。そういえば最近、ビルでよく見かけたペダルを踏むと冷水が吹き出す飲料用の機械みかけませんね。飲料は有償が基本になってしまったようです。
飲料といえば子供の頃、コーラの缶が関東では250mmの細い缶で、京都・大阪などでは今と同じ350mm缶でした。京都は夏暑いので、喉も乾くから缶がデカイのかと思っていたら、関東でもいつの間にか350mm缶になっていました。【撮影:佐野次郎 2009.4.12】