写真の都電荒川線の7500形は、新型の8800形電車に置き換えられて2011年度に引退することになっています。
7500形は1964年に20両が製造され、青山車庫に配属されて渋谷ー新橋間の6系統などで活躍しました。今の感覚では青山に都電の車庫があったとは考えられませんが、現在のこどもの城のあたりに車庫があったそうです。また六本木の交差点のあたりも6系統の経由地でした。
その後7500形は都電の縮小により、城東方面の柳島車庫に配置されたりしたあとで、荒川車庫に集まりました。1977年の荒川線ワンマン化に際して、原形を残しつつも乗降扉をステップレスにするなどの改造が行われました。荒川車庫前に展示されている7504号が当時の姿を残しています。
1984年に、車体を新しくしてほぼ現在のスタイルになりました。都電としては初めてクーラーを搭載した電車でもあります。当時は通勤電車でもクーラーなしの電車も残っていましたし、一般家庭でも今みたいについてて当たり前という感覚はなかったように思います。