2010/04/04

青梅鉄道公園9608

 9600形蒸気機関車は、輸入した蒸気機関車の使用経験を踏まえて純国産の技術で製造された貨物用のテンダ式蒸気機関車であります。
 1913年から1926年にかけて770両が製造されました。9600形の増備によって、輸入機関車の淘汰を進めています。
 1976年3月に北海道の追分機関区における9600形の構内入替運用の終了をもって、国鉄の蒸気機関車の運用は終焉を迎えました。国鉄最後の蒸気機関車は、旅客用としてはC57形なのですが、C57形が引退してから約1年のあいだ9600形が現役だったのです。
 写真の9608号機は、1913年に川崎造船所の兵庫工場で完成したものです。1962年7月まで阪和線の竜華機関区で使用されてから、青梅鉄道公園に搬入されました。
【撮影:佐野次郎 1992.3.1】