2010/04/01

青梅鉄道公園C111

 C11形蒸気機関車はローカル線用のタンク式機関車で、1932年から1947年の間に381両が製造されました。全国のローカル線で長期間に渡り活躍した機関車です。
 C11形には大井川鉄道で動態保存されている仲間もいます。また酔いどれ(失礼)サラリーマンの街、新橋駅前に鎮座するSLも同じC11形であります。
 私にとってC11形といえば、子供の頃、広田尚敬さんの写真で親しんだ存在でした。保育社・山と渓谷社などから写真集が出版されており、貪るように見ていました。数年前ネコ・パブリッシング社が出版した「蒸気機関車たち」という写真集を購入し、当時親しんだ写真が大判で美しく甦っており感銘を受けました。さらに今年に入ってから何冊も広田尚敬さんの写真集が発売され、うれしいかぎりです。
 青梅鉄道公園で保存されている1号機は、1932年に汽車製造で完成したものです。写真を撮影した1992年3月には煙室扉のハンドルもないという少々気の毒な姿で展示されていました。屋外の展示では、やはり維持修繕に苦労を伴うものだと思います。 
【撮影:佐野次郎 1992.3.1】