2010/04/18

東京都交通局9000形(9001号)

 8500形を5両新製してから、都電荒川線における新形車両の導入は途絶えていましたが、2007年にレトロ調の9000形電車が製作されました。
 機構としては8500形電車を基本としています。主回路のVVVFインバーターの装置は、現在主流となっているIGBT素子を採用しています。またパンタグラフも最新のシングルアーム式です。
 私は9000形電車の車体は、かつての路面電車の外観をよく「わきまえた」人がデザインしたように思います。正面の3枚窓と腰部の前照灯は昔の路面電車そのものです。戦後間もなく新製された主要な路面電車のほとんどはこんな感じの顔立ちです。例えば都電の6000形然り、横浜市の1300形、大阪市の1711形・1800形などです。
 9000形が起爆剤となったのか、その後8800形による7500形の置き換えが決まりました。また9000形についても2009年に9002号が増備されています。こちらはクリーム色にブルーという塗装です。